岡山果物カタログの考え方

1)仕入れているのは毎年お取引している限られた生産者から。

1)仕入れているのは毎年お取引している限られた生産者から。

果物の良しあしは数値で見えるものだけではないと『岡山果物カタログ』は考えています。
普段からどのように果物作りに向き合っているか。どんな信念で果物作りに励んでいるかがわかる契約農家さんから毎年果物を仕入れています(一部の『桃太郎ぶどう』『梨』をのぞきます。秋の『ピオーネ』と『翠峰』は徹底的な管理と卓越した栽培技術のJA阿新 森国選果場さんから仕入れています)。
日々の積み重ねている農作業をその作業をしなければいけない理由も含めて語り、お客様から送られてきた自分の生産した果物の感想をむさぼるように読む。そしてこれからの果物作りに反映し果物作りに大いに励む。そんな日常を知っている生産者から『岡山果物カタログ』は果物を仕入れています。
収穫された果物だけではないのです。そこまでに至る地道な地道な作業と信念が日々積み重なって、おいしい果物の成果になるのです。『どんな想いで』『何をやっているか』がわかる生産者の果物を今までもこれからも『岡山果物カタログ』はお届けします。

2)生産者は非破壊糖度計(光センサー)を導入していません。

1)仕入れているのは毎年お取引している限られた生産者から。

桃や葡萄の美味しさは甘さ(糖度)だけではないと『岡山果物カタログ』は考えています。
桃ならではの風味や香り、とりわけ『清水白桃』に代表される白桃種ならではの高貴な香り。そして岡山の桃の特徴である緻密で極めて滑らかな果肉の質は数値で表すことができません。
同様にマスカット香やフォクシー香などの葡萄特有の甘い香りや甘さと酸味の微妙なバランス、皮ごと食べる品種では味のアクセントになる皮のほのかな渋みなどなど数値で表せないことばかりです。
正直な話をしますと『総社もも生産組合』にも非破壊糖度計を導入するように指導がきていたりします。設備への補助金も出るようです。でも糖度計では測ることができない総合的な美味しさを追求するために導入を見送っています。
では『総社もも生産組合』や『稚媛の里』が非破壊糖度計に頼らないでどうやって選果をしているかと言えば、それは収穫した桃の姿をしっかり見極めて気になることがあれば徹底的に試食する。それだけです。『目で見て選果。食べてみて選果』を毎日繰り返して選果スタッフが桃を見極めるプロになる。極めてローテクな選果方法ですが、より良い果物をお客様にお届けするにはこのローテクな方法が最善であると考えています。『目で見て選果。食べてみて選果』です。

3)できるだけ熟した桃をお届けします。

3)できるだけ熟した桃をお届けします。

岡山の桃はやわらかな果肉が特徴だと『岡山果物カタログ』は考えています。
舌にのせるとシルキーで滑らかな果肉がとろける岡山の桃。
でも岡山の桃は桃の肌がとても弱く、熟した桃の表面に少し指があたればその部分がやや半透明になり、翌日には黒っぽく傷みます。そうなると商品価値はゼロです。
そこでそうならないようにと表面の肌がまだ硬い桃を収穫してお届けしてしまいがちになるのですが、『総社もも生産組合』と『稚媛の里』の生産者は『やはりお客様が求めているのはとろける果肉でしょう』との信念で、樹の上でできるだけ熟した桃を収穫してなるべく早く新鮮なままお届けしています。
この『ちゃんと熟した桃をお届けする』理念は年々定着。『稚媛の里』の皿井さんの桃はどうにもエスカレートしていて『指があたればどころか刷毛ではいても傷つくんじゃないか?』と思わせるほどの熟しぶりでお届けするのにひやひやなのですか、やはりこの『ちゃんと熟した桃をお届けする』理念は突き詰めたいと思っています。やはりお客様が求めるのはとろける果肉の岡山の桃ですから。

4)梱包資材費にはコストをかけます。

4)梱包資材費にはコストをかけます。

お客様により良い果物がお届けできるのならば、資材費などにはできるだけコストをかけたいと『岡山果物カタログ』は考えています。
熟した桃や重量のある大房の葡萄をお届けするとどうしてもリスクは高くなります。
ならばとあまり熟していない桃やほどほどの大きさの葡萄をお届けするとやはりお客様のご期待に応えることはできないですし、私たち『岡山果物カタログ』の理念に反してしまいます。
ですので私たち『岡山果物カタログ』は梱包するための資材はできるだけコストをかけるようにしています。
桃をお届けするためにはまず桃自体にパンツと呼ばれるフルーツキャップをかけ、さらにお届けする箱の底部と内側面には厚さ20ミリのウレタンパッドを敷き詰めます。桃の輸送と考えれば今までの常識では考えられないほどの厚さのウレタンですが熟した桃を良い状態のままでお届けするにはここはコストをかけるべきと考えます。
『資材コストを下げても届く果物』ではなく『最良の果物をお届けするに見合った資材』なのです。

5)桃の箱詰めは生産者が行います。

5)桃の箱詰めは生産者が行います。

お客様のお手元にできるだけ熟した桃がお届けできるように『岡山果物カタログ』の桃は生産者が箱詰めします。
桃は朝収穫されたあと選果場で選果して出荷箱と呼ばれる4キロ詰めの箱で出荷されます。
そして一般的には各業者がその出荷箱に入った桃を仕入れて化粧箱に詰め替えてお客様にお届けするのですが、『岡山果物カタログ』では生産者の皆さんに自分たちで化粧箱に箱詰めをしてもらってから『岡山果物カタログ』に出荷していただいています(桃と葡萄の詰め合わせを除きます)。
理由は出荷直前のぎりぎりで生産者が箱詰めしたほうがより熟した桃をお客様にお届けできるから。(熟した桃の箱詰めなんてちょっとやそっとの経験じゃできないです。『岡山果物カタログ』のスタッフでは怖くてやってられないです)。
生産者にしてみれば桃の最盛期は朝の収穫に昼の選果、それに加えて化粧箱への箱詰めは大変な負担になるのは間違いありません。しかしより良い状態でお届けするため、そしてこれからもずっと『総社もも生産組合』や『稚媛の里』のファンになってもらうために最終的な化粧箱へ桃を詰める作業は生産者さんにお願いしています。

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