岡山果物カタログからの手紙

商売人にとって、自分の商品に対してネガな話をするのは良くないのかもしれない。

 

でも、正直に言って、2003年の天候は果物にとって辛いものでした、10年に1度くらい。
雨が多くて、玉は太るけど果肉が水っぽく、日照量は例年の半分以下で甘味が乗らず、渋味が抜けない。

 

そんな今年の白桃、特に一番苦しかった7月末にお届けした、お客様であり友達である方から「ガッカリ」のメールをいただきました。

こんなことは、WEBショップとしては書くべきじゃないんだろうなぁ…。でも書きます。

 

その方は特に農業に対して造詣が深く、また夢を持っていらっしゃいます。
そしてメールで「信頼を勝ち取るためには妥協ない味を、味が満足できなければキャンセルしてでも顧客満足を優先すべき」とのご意見でした。

以下に掲載するのは、そのメールにお答えした私のメールです。「甘い!」とおっしゃられる方も多いかもしれません。でも今は、このスタンスで続けようかなと考えています。

そうそう、そういえば最近の本白桃は美味しいです。
日照量も何とか増えて、台風の被害も少なくって、今まで苦しんでいた生産者さんも笑顔が戻っています。
8月14日現在で、一番新しいお客様からいただいたメールを紹介します。

 

 「お盆のお供えに、貴店の本白桃を初めて購入し、早速 父の仏前に供えさせていただきました。あまりの芳醇な香りと豊かな姿に誘惑され、母と姉とでいただいたところ なんとみごとな美味しさでしょう! 今まで食したことのない本物の果物を見つけた気がしました。感激でいっぱいです。本当にありがとうございました。来年もこのコたちに会えることを今から楽しみにしております。愛情豊かに育ててくださった方々に感謝しながら 亡き父と美味しくいただきたいと思います。」

 

嬉しいじゃないか。

こんなメールが来るから頑張れるじゃないか。
では改めて、私が送ったメールを……。

※このメールは2003年7月に送ったものです。

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