甘くしっとし、冬のあたご柿

美味しく感じる時期に美味しい葡萄を食べる贅沢。

7月のピオーネ

ピオーネはもともと9月から10月にかけてが旬の品種。でもそれではお中元に間に合わない。
そんな需要に応えてビニールハウスで加温した7月から8月に出荷するピオーネ作りが盛んです。
それだけではなく、食べる側は『葡萄はキュッと冷やして暑い夏に食べたい!』と思うもの。
美味しく感じる時期に美味しい葡萄を食べる贅沢。
もちろん加温していない露地物ピオーネと比べてみても、何ら遜色のない味と香り。
ピオーネらしい酸味と甘さのバランスも、口いっぱいに広がる香りもたっぷりです。

 

生産者 山下雅章さん

生産者  総社市 山下雅章さん

山下さんはもとは5月にピオーネを出荷していた極早生の生産者。
12月からボイラーを焚いて、ビニールハウスを2重にして、農業技術の限界に挑戦していた山下さんだからこそ可能なこの味この色乗り!
じつを言うとここ数年の温暖化で岡山県南部は基本的にピオーネの生産に適していない(安芸クイーンほどではないが・・)。気温が高すぎて昼夜の気温差も少なく、色乗りがしにくくて甘さが乗りにくい。
でもピオーネの加温技術には絶対の自信を持つ山下さんなら大丈夫。
色良し味良し香り良しの、山下さんのピオーネです。

ピオーネ生産者 総社市秦 山下雅章さん

真夏に食べるピオーネの爽快な美味さ

ピオーネ

『葡萄の美味さは酸味が決める』

ここ10年で最もお客様に受け入れられている葡萄は、それは『ピオーネ』だと思う。
まず充分に甘い!『とっても甘い!』と言った方が良いかもしれない。
やはり果物は甘さが最重要。甘くない果物なんて市場に受け入れられるはずがない。
さらに酸味のバランスが抜群に良い!どことなく『甘くさえあれば酸味なんて関係ない』と言う意見も聞こえてきそうだけれど、実際はただ甘ったるい葡萄は味にメリハリがなく、ダルな甘さに感じてしまう。
例えば甘さ自慢の葡萄の品種『ゴールドフィンガー』は『ちょっと甘過ぎて苦手』『ゼリービーンズ食べてるみたいで甘さ以外感じれない』と否定的な意見も聞く。
話はちょっとずれるけど『ゴールドフィンガー』はかなり面白い葡萄。見た目も黄色で人間の指先のような尖った形。他では品種ではあまり見ることがない。そして特徴は何と言っても糖度!晩生の葡萄で糖度がものすごく高い。糖度22度の『ゴールドフィンガー』を食べたことがあるけど氷砂糖を食べてるかのような甘さ!とても自然に木になる植物の実とは思えない甘さでビックリなのだけど、正直ここまで甘いと風味だとか味のバランスだとかが感じられなくなってしまう。『とにかく甘い葡萄が食べてみたい!』『甘さ葡萄の最高峰を究めたい!』と言う果物救道者の方は避けて通ることが出来ない希少品種、それが『ゴールドフィンガー』。
話を元に戻すと『ピオーネ』よ。
酸味は味をシャッキリさせて締まった味にすると同時に、その果物の品格もアップさせると思う。緊張感と言うだろうか、口いっぱいに広がった甘さが尾を引きつつ、適度な酸味で味を締める。これこそ極上葡萄の味わいではないかと感じます。
『ピオーネ』はまさに酸味の締めが絶品の葡萄!もちろん甘さが無くて酸味があるだけだとただの酸っぱい葡萄になるので論外だとしても、たっぷりした甘さがあるうえに酸味で締める甘さと酸味のバランスが最高の葡萄の条件であるとするならば(もちろん最高の葡萄の条件の一つであることは間違いない!)『ピオーネ』はまさに現代葡萄の最高峰の葡萄だと思う。

ピオーネの実

平均点を大きく上回る現代ぶどうの優等生

ここまで『ピオーネ』がいかに現代葡萄として素晴らしいか書いてきたけどもう少し書く。
葡萄の世界は新品種の開発が盛んで、それはもういろんな葡萄が掛け合わされて日夜『より美味しい葡萄を!』と全国の農家さんが掛け合わせや枝変わり(突然変異体)の発見に余念がない。
実際イマイチメジャーになりきれなかった品種もいろいろあるわけで、あまり市場が出ることがない品種を食べてみると、正直言うとやはり『ピオーネは美味い!』とあらためて実感してしまう。
『ロザキ』『マリオ』『カッタクルガン』『ブラジル』そして旧約聖書にも出てきた原種と言うか古代種『ネヘレスコール』、いずれも個性的ではあるが、やはり選抜されて生き残った『ピオーネ』は物凄く美味い品種だと思う。
『甘さ』『酸味』『果肉の質』『香り』『粒の大きさ』どれをとっても平均点を大きく上回る『ピオーネ』は現代葡萄の優等生。誰が食べても『美味い!』と唸る『ピオーネ』は、夏のギフトにまさに最適な葡萄だと思います。

ピオーネのハウス

御中元の時期のピオーネ

『お客様に支えられた山下さんのお中元用ピオーネ』

その優良品種の『ピオーネ』も本来の力を発揮できないと、イマイチ葡萄になってしまう。
ちなみに『ピオーネ』の本当の旬は9月上旬から。早生でも晩生でもなく、一般的な収穫時期の葡萄だと思う。しかしこの時期では桃や果物の大きく売れる時期であるお中元の時期には間に合わない。そこで葡萄は昔から加温による早期栽培が盛んに行われています。簡単に言えば中元時期に出荷が間に合うようにビニールハウスで育てて、そのうえボイラーを焚いて加温させて早い時期に収穫できるようにすると言うこと。
でもこの加温栽培。ただ温めてやればグングン葡萄が育つわけではなく、あくまで木の様子を見ながら、葉の様子を見ながら、そしてもちろん房の様子を毎日見ながら微妙に温度を加減して育てる生産者の達人技が必要になってくる。
そうなると必要になるのが生産者の腕とやる気。
岡山果物カタログに『7月のピオーネ』を出している山下さんは、お付き合いを始めた最初のころは『極早生ピオーネ』つまり3重に被覆したビニールハウスで11月から加温を始め、5月のゴールデンウィーク頃に出荷する、まさにシビアな温度管理ならこれ以上ない、職人芸中の職人芸で『ピオーネ』を作っていた生産者。
この山下さん。極早生をやめたのは訳がある。
1つは油価格の高騰。4年前だろうか、全世界的に狂ったような油価格の高騰があった。ハイオク1リットル200円とか、ちょっとありえないような数字が出ていたあの年あたり。極早生は11月から重油をガンガン焚かないといけないわけで、重油価格の高騰で『あほらしてやってられんわ』と山下さんが思ったのも無理からのところ。
そしてもう一つは、それは皆様岡山果物カタログのお客様が、山下さんの『ピオーネ』たくさん買ってくださったからです。
中元需要の『ピオーネ』だと相場的に上がったり下がったりが極端なので生産者的にも不安。だからこの中元時期にあわせて作るのも不安。けれど毎年値決めで生産者さんとお付き合いする岡山果物カタログ。価格が決まっているなら生産計画が立ちやすい、と山下さんは極早生をやめて中元用の『ピオーネ』をメインに作ってくださるようになりました。つまり皆さんがしっかりご購入していただいたおかげで生産者の山下さんが生産計画を立てることが可能になり、安心してお中元用の『ピオーネ』作りに専念できるようになったのです!
ひとえに皆様のおかげ。本当に本当にありがとうございます!
そのご恩に報いるには今年も美味しい山下さんの『ピオーネ』をお届けするのみ!今年も山下さんと協力し合いながら美味しい『ピオーネ』をお届けします。
な、山下さん頑張ろうな!

同じ地域の若手生産者。ピオーネ生産者山下さんと桃生産者秋山さん

商品ラインナップ 7月のピオーネ

7月ピオーネ