地域商社協議会西日本ver.@広島

平成31年3月10日

1.事業概要

中国経済産業局では、近畿経済産業局及び四国経済産業局とともに、地域商社として必要な基準等の確立を図るため、広島市において「地域商社協議会西日本ver. @広島」を開催。本協議会は、滋賀県東近江市、岡山県岡山市での開催に続き3回目。

2.開催概要

日 時:<協議会>平成31年2月27日(水)13:00~18:00

<現地視察>28日(木) 8:30~15:30

場 所:ひろしまハイビル21 17階会議室(広島県広島市)

参加者:約50名

3.プログラム

<協議会>

(1)開会挨拶

中国経済産業局 産業部経営支援課 課長 神田恭秀

(2)事例報告①『地域商社スタートから9か月、その後の進捗状況』

東近江市農林水産部 農業水産課長 福井健次、(株)東近江あぐりステーション 代表取締役 松井茂光

  • 生産者からの出荷量も増えており、夏には東近江で作付けのほどんどなかったナス、ピーマンの栽培を行い一定の青果が出ている。
  • 12月に開始したイオンとの取引についても取り扱い店舗数が増え、地場産コーナーとしても今後県内3店舗に拡大の予定。

(3)事例報告②『広島でも京都でも地域商社スタート・最新地域商社設立のまとめ』

(有)漂流岡山 代表取締役 阿部憲三

 

 

 

 

 

 

  • 来年度に向けて地域商社を立ち上げる動きが出てきており、中国・近畿地方で広島~滋賀までの地域商社のネットワークがつながりつつある。

(4)ワークショップ『ボクの考えた地域商社‼~(株)トーエイをもとにしたみんなで考える地域商社像~』

ファシリテーター:中尾経営支援事務所(株) 代表取締役 中尾友和

地域商社事業の立ち上げを目指す広島県庄原市の(株)トーエイの事例を題材に、「量販店への効果的な売り場提案」、「地域商社としての経営課題をどう克服するか」を、参加者全員で考えるワークショップを開催した。

参加者は7グループに分かれてSWOT分析による強みや機会の分析を行った上で、バタフライテストを行って提案の優先順位付けを行った。その後、提案をとりまとめて各グループから発表を行い、お好み焼きの原料を供給できるという強みをいかした販売方法やバイヤーを地域に招へいする方法等が提案された。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各グループからの発表を受けて(株)トーエイの所在する東城町商工会の後藤会長、(株)トーエイの名越社長からはワークショップでの意見を参考に取り組んでいきたいとの講評があった。

(5)地域商社に関する施策等の情報提供

中国経済産業局 産業部経営支援課 係長 仲谷宰

<現地視察>

前日のワークショップの議題となった、(株)トーエイ及び庄原市東城町の生産者(株)vegetaを訪問した。

(株)トーエイの名越社長と㈱vegetaの谷口社長による模擬商談を行い、(株)トーエイが地域商社事業を進めていく上で必要な情報(取引価格、生産品目、数量、集荷方法、集荷場所等)について意見交換が行われた。また、参加者からも活発な質疑応答が行われた。

4.今後の取組

  • プロジェクトマネージャーを中心に地域商社へのハンズオン支援を行うとともに、バイヤーへの販路開拓を継続。2019年度も年3回の協議会を開催予定
  • 支援対象の地域商社の意見を取り入れつつ、共通プラットフォームのベースとなる地域商社システムの改良・運用を実施。