地域商社協議会西日本ver.@京都 ~中山間地域で儲ける農業を考えるフォーラム~

令和1年11月29日

1.事業概要

中国経済産業局では、近畿経済産業局及び四国経済産業局とともに、地域商社として必要な基準等の確立を図るため、岡山市において「地域商社協議会西日本ver. @京都~中山間地域で儲ける農業を考えるフォーラム~」を開催。
昨年度に引き続き、5回目の開催となる。

2.開催概要

日 時:<協議会>令和1年11月19日(火)13:00~18:00

<現地視察>11月20日(水) 9:00~16:00

場 所:京都リサーチパーク サイエンスホール(京都府京都市)

参加者:約80名

3.プログラム

<協議会>

(1)開会挨拶

中国経済産業局 産業部経営支援課 課長 稲原 宏昭

 

(2)基調講演①『高付加価値型農産物の販売を考える~株式会社坂ノ途中の事例から~』

(株) 坂ノ途中 代表取締役 小野 邦彦

・どうやったら環境に負担の小さい農業を実践することができ、それを通じて農業を持続可能なものにできるかということからスタートした会社。取引農家の9割が新規就農者であり、生産量が少量で不安定という弱みはあるが、逆に挑戦意欲が旺盛でバリエーションが豊富、分散して作ることでリスクが集中せず、お客様に喜んでもらえるという強みを伸ばす販売をしている。そのための社内システムやカスタマーサポートに力を入れている。何がしたいかを明確にすること、このビジネスモデルなら、これが大事というものを見極めて進めていくことが必要である。

(3)基調講演②『 地域商社に大注目 ローソンが欲しい本気の地域資源 』

(株) ローソン プロモーション本部 プロモーション部長 稲葉 潤一

・小売店はドラッグストアやネット販売の急成長により、現状が大きく変化している。どこでも売っているものを売っていては勝てない。生き残りの方策の一つはアマゾンが売らないものを自分で作って売るということ。そこで地域には地域の生産者と向き合って、一次加工ができるものをしっかり作ってほしい。そうすれば1つの産品から複数の加工品にして販売することも可能。やったら数字はついてくるが、なにもやらないと数字は出ないので、ぜひ地域の方には頑張ってもらいたい。

(4)事例報告①
『地域商社をこう変えよう。~コンパクト型地域商社のメリット・デメリット』

(有)漂流岡山 代表取締役 阿部憲三

 

(5)事例報告②
『 変化する農産物生産と流通、先端事例を語る 』

(株)浅井農園 CFO 経営企画部長 公認会計士 荒木 聡

 

(6)事例報告③
『 走り始めた地域商社京丹波 今後の展望 』

京丹波町 にぎわい創生課 課長補佐 山下 稔/
京丹波町観光協会 地域商社担当 勝田 雅洋

 

(6)トークセッション
『地域商社が掘り起こすべき地域資源・ローソンが欲しい地域資源 』

(株)坂ノ途中 代表取締役 小野 邦彦
(株)ローソン プロモーション本部 プロモーション部 稲葉 潤一
(株)浅井農園 CFO 経営企画部長 公認会計士 荒木 聡
東近江市農林水産部 農業水産課 地域商社支援室
コーディネーター:(有) 漂流岡山 代表取締役 阿部 憲三

 

(7)トークセッション

7グループに分かれて、地域商社に関する意見交換を実施

 

<現地視察>

京丹波町観光協会内に2019年6月に発足した地域商社事業部及びその取引先である生産者の現地視察に約20名が参加した。地域商社の立ち上げや出荷開始までの経緯や現状、生産者が地域商社に出荷する経緯やメリット等について活発な質疑・意見交換が行われた。