

ガスタンクまで桃のかたち。

今年収穫の白鳳。

ガッツを見せてる弟の皿井洋志さん。

清水白桃。収穫はもうすぐ。
2010年7月24日
先日は悲しい別れがありました。
以下は、2010年5月19日の記事です。

山陽町で清水白桃を作っていた生産者 皿井裕也さんが突然亡くなられました。
何の兆候もなく、急性の心不全でした。
まだ35歳の若さでした。
今、農業が大きな曲がり角であることは誰もが認めることです。
これから求められる生産者の姿とは何か。
『味重視』もそうでしょう。『生産者のや中間流通の都合ではなく、ただ消費者立場に立つ』こともそうでしょう。『ファンを増やして、そのぶん着実に規模拡大する経営的視点』ことも大切です。『ズルや言い訳をせずにやり遂げる覚悟』もそうでしょう。『過去の成功体験やしがらみからの決別』もそうでしょう。
皿井さんはその全てを持ち合わせた。まさにこれからの岡山農業を支える人物でした。
あまり口数が多い人ではありませんでした。話を聞きに行ってもあまり『こんなことにこだわってます』とか『こんな作り方をしています』みたいな記事になりやすいようなことをほとんど話してくれなくて、『小さい事の積み重ね・・・・それしかないじゃん』とだけ話してくれたのですが心に残っています。
口数が多くないことで逆に言葉に重みを増す、まさに不言実行の方でした。
過去の成功体験にしがみついて何も変わろうとしない生産者がまだ多い中、生産者とお客様との信頼関係に裏打ちされた力強い農業を目指していた皿井さん。
本当に本当に残念でなりません。
昨年から農業を始めた弟さんとまだまだ元気なお父さんが皿井裕也さんの信念を継いで、今年も『岡山果物カタログ』に白桃を出品されます。
昨年までと同様、いや昨年以上に皿井さん一家の頑張りを出来る限りお客様に伝え、ファンの方を一人でも増やすことが私たち『岡山果物カタログ』に出来るただ一つのことです。
私たちは今年も皿井さんを応援します。
有限会社 漂流岡山 責任者 阿部憲三
でも桃は待ってくれないわけで、皿井さん(兄)の後継者に名乗りをあげた弟さん。まだまだ農業始めたばかりでこれからの生産者さんなんだけど、ここはまだまだ健在のお父さんと一緒になって皿井一族の桃生産継続!涙の川を越えていけ!
市場出荷がほとんどない皿井さんは直接消費者に発送するケースがほとんどなので、適熟と言うか熟れ過ぎ度数がかなり高い。収穫したその場で手で剥けるってどんだけ熟れ過ぎやねん。それもこれも美味しい桃をお届けしたい皿井一族イズムの表れ。そんな皿井一族イズムの突然の継承者、皿井さんの弟、皿井洋志さんに話を聞きに行ってきた。
梅雨が見事に明けてはや3日。もうなんか桃の木見てるとグングン養分が桃の実に吸収されてるのがわかるかのようなこの好天気の7月18日。皿井洋志さんはなんだかソワソワしながら畑で待ってくれてました。
いきなりの後継者だもんね、そりゃ緊張するよ。
皿井さんの畑は山陽町でもトップクラスの規模を持つ畑。
ちなみに山陽町は町全体が桃作りを奨励している桃の里。つうか桃畑の中に町があるような感じと言ったら分かりやすいか。だもんで町を見下ろす高台にあるガスタンクのカラーも桃カラー。そんな山陽町でも大規模な生産者なんだからプレッシャーも相当なもん。『いやぁ・・』『そうですね・・』と前置きしながら、朴訥な語り口で現在の取り組みについて精一杯に語る洋志さんの姿勢には激しく好感が持てる。
語った内容については、いろいろ話してくれたけど特にどうと言うことはない、とにかくまじめに作ってますと言う話でした。つうか兄の後ろ姿を追って農業を始めてまだ3年。桃作りやこだわりについて『ぼくの農法はねぇ・・』なんてつらつら話をする方がどうかしてるよ。桃の木の声を聞いたり、朝の葉の様子からその日の作業を組み立てたり、そんなことが一朝一夕にできるわけがない。この日はなんかの集会に参加していて来られなかった超ベテランのお父さんと一緒になって、手を抜かず、お客様のことだけを考える姿勢さえ貫いていけばいいんじゃないか。お父さんもまだまだ若いし、これからきっとこの日の桃の木のように桃作りのノウハウをグングン吸収していけばそれでいいと思う。
皿井さんの桃は今年も大玉。この日サンプルでもらった『白鳳』(←役得)は一玉330グラムのたっぷりサイズ。『白鳳』そして『清水白桃』を皿井さんは今年も出荷します。皆さんよろしくお願いします。











